弁護士がいても「全部お任せ」にはならなかった、調停のリアル

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別居を考え始めたとき、
そして調停という言葉を聞いたとき、
私はこう思っていました。

「弁護士さんにお願いすれば、あとは任せて進むものなんだろう」

でも、実際は――
全然違いました。

今日は、
私が実際に調停を経験してわかった
**「調停のリアル」**について書こうと思います。

これは、
今まさに別居を迷っている方、
これから調停に向き合おうとしている方に、
少しでも安心してもらえたら…という気持ちで書いています。


弁護士がいても、語るのは「自分自身」

私が調停を始めたとき、弁護士さんがついていました。

申立ての手続き
裁判所に出す書類
調停で必要になる文書作成

そういった“形”の部分は、確かに弁護士さんが進めてくれます。

でも――
中身は、全部自分で語らなければなりませんでした。

・なぜ家を出たのか
・これまでの家庭環境はどうだったのか
・子どもへの影響はあったのか
・夫婦喧嘩の具体的な内容
・どんな言葉が交わされたのか

想像以上に、
生々しい部分まで言語化する必要がありました。


お金のことも、過去のことも、全部

さらに大変だったのが、お金と経歴の整理です。

・自分の収入、貯金
・夫の収入、資産
・結婚前の家族構成
・育った環境
・卒業した小学校・中学校・高校・大学
・どんな土地で暮らしてきたか

そして驚いたことに、
夫の育った環境や学校についても、知っている限り全部。

これは「陳述書」という形で提出するためです。

「ここまで必要なんだ…」
正直、心が折れそうになることもありました。


一番つらかったのは、過去を思い出すこと

別居に至るまでの出来事を、
一つ一つ思い出して、
言葉にして、
文字に起こす。

夫婦間で交わした口論のセリフまで、
できる限り正確に書く必要がありました。

もう終わったはずの出来事なのに、
何度も心の中で再生しなければならない。

これは、想像以上にエネルギーを使います。


それでも、伝えたいこと

ここまで読むと、
「やっぱり調停って大変そう…」
と思うかもしれません。

でも、私が伝えたいのは
**「あなたが弱いから大変なんじゃない」**ということ。

弁護士さんがいても、
調停は「自分の人生を言葉にする作業」だから、
誰にとっても簡単ではないんです。

だからもし今、
・書類が進まない
・過去を思い出すのがつらい
・一人で抱えて苦しい

そう感じているなら、
それはとても自然なこと。

あなただけじゃありません。

次の記事では、もう一歩踏み込んで

次は、
「調停で“一番しんどかったこと”と、私なりの乗り越え方」
について書こうと思っています。

調停が始まってから気づいた、
・心が削られやすい瞬間
・気力が落ちるタイミング
・それでも立ち直れた理由

8年間調停と向き合ってきたからこそ見えた、
経験者にしか分からないリアルを、
少しずつ言葉にしていきますね。

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